インプラントとは
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インプラントの基礎知識
歯を失った時に受ける治療
インプラントは、何らかの理由で歯を失った際に行われる治療法です。 虫歯や歯周病、転倒による外傷など、歯を失う原因は人それぞれですが、
特別な問題がなければ、どなたでも受けられる治療法です。 事前に精密な検査を行うことは必須です。
インプラントの構造
インプラント治療では、顎の骨に「インプラント体」と呼ばれる人工歯根を埋め込み、 「上部構造」である人工歯を装着します。
人工歯根と人工歯の間には、「アバットメント」と呼ばれる連結装置が存在しています。 インプラントは、この3つのパーツによって成り立っています。
インプラントの種類
インプラントには、たくさんの種類が存在しています。 各メーカーがそれぞれ独自のシステムを開発しており、その種類は100以上に及びます。
その中でも、治療効果が高く、安全性が保証されたものは、 国から認可が下りていますので、インプラントシステム選択の指標となります。
従来の治療法との違い
人工歯根が存在している
歯を失った際、治療法の選択肢として上がるのは、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3つです。
それぞれにメリットとデメリットがあるのですが、インプラントと従来の治療法を比較した場合、決定的な違いが1つあります。 それは「人工歯根の有無」です。これはインプラントが持つ最大の特徴であり、
インプラントが天然歯と同じように噛めて、見た目も美しく仕上げることができる理由です。
それぞれの治療法のメリット・デメリット
ブリッジのメリット・デメリットは以下の通りです。
- ブリッジ
-
- メリット
-
- 保険が適用される
- 治療期間が比較的短い
- 固定式であるため違和感が少ない
- 噛み心地はそれなりに良い
- デメリット
-
- 健康な歯を削る必要がある
- 土台となる健康な歯がないと治療できない
- 失った歯が多いと治療できない
- 歯茎とブリッジの間に汚れがたまりやすい
- 欠損部の歯茎や顎の骨が痩せていく
入れ歯のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 入れ歯
-
- メリット
-
- 保険が適用される
- 治療期間が比較的短い
- 治療の適応範囲が広い
- 取り外せるのでケアしやすい
- デメリット
-
- 入れ歯に汚れがつきやすい
- 健康な歯を少し削る必要がある
- 異物感や違和感が大きい
- 合わなくなることが多い
- 欠損部の歯茎や顎の骨が痩せていく
インプラントのメリット・デメリットは以下の通りです。
- インプラント
-
- メリット
-
- 噛み心地が天然歯に近い
- しっかりと強く噛める
- 健康な歯を削る必要がない
- 見た目が美しく笑顔に自信が持てる
- 発音がしやすい
- 欠損部の歯茎や顎の骨が痩せにくい
- デメリット
-
- 保険が適用されない
- 外科処置を伴う
- 治療期間が比較的長い
- 治療できないケースもある
インプラントQ&A
- 手術に痛みは伴いますか?
- インプラント手術では、かならず施術部位に局所麻酔を作用させますので、術中に痛みを感じることはありません。 ただ、麻酔が切れた後には痛みが生じることがありますので、処方された抗菌薬、鎮痛剤を指示通り服用してください。
- 手術にリスクはありますか?
- 手術の最中に、重要な血管や神経を傷つけると、大量出血や術後の麻痺などが生じるリスクがあります。
ただし、当院ではCTを使った精密な術前診査を行い、綿密なシミュレーションを実施いたしますので、そうしたリスクを限りなく低くすることが可能です。
また、最近ではより安全に手術を行うためのCTデータを活用して作製した「サージカルガイド」を用いた手術法もあります。ご興味のある方はお尋ねください。
- 年齢に制限はありますか?
- どの年代の方でも受けることができます。ただし、成長期が終わっていない若年層の方に関しては、インプラント治療を行うことが難しいです
- 他の歯を削る必要はありませんか?
- ありません。インプラントには人工歯根があるため、その他の歯の支えを必要としないからです。
- 自分の歯と同じように噛めるのはどうしてですか?
- 人工歯根を顎の骨に埋め込むからです。入れ歯やブリッジは、あくまで他の歯に支えてもらうことで歯列内に固定しますが、 インプラントは顎の骨に直接支えてもらうことで、天然の歯と同じような噛み心地を得ることができます。
- なぜチタンを使うのですか?
- チタンは、顎の骨と結合する性質を持っているからです。 これを「オッセオインテグレーション」といいます。また、生体への親和性が高いという点も、チタンを使う理由になっています。
- インプラントはどのくらい持ちますか?
- インプラントにはメインテナンスが不可欠です。 定期的なメインテナンスを受け、適切なセルフケアを実施することで、5年、10年と問題なく使い続けることができます。 どれだけ寿命を延ばせるかは、治療後のケアにかかっています。
- 禁煙は必要ですか?
- インプラント治療を受ける場合は、禁煙を強くお勧めします。 喫煙習慣がある状態でインプラントを埋入する場合、非喫煙者に比べて、治療の成功率が低くなると言われています。
もちろん、インプラントを埋入した後も、禁煙は続けていただくことが理想的です。